- 低コストでの導入とHACCPの導入事例 - http://haccp.zenkaren.net -

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はじめに

HACCPと言うと、どうしても「お金がかかる」、「難しい」、と思われがちです。しかし、HACCPの考え方はとてもシンプルで分かり易く、すぐれた手法であることが、当会が指定認定機関となるにあたり勉強していく過程で理解することができました。

このため、お金がかかる、難しい、との先入観を解消してHACCPのすぐれた手法の普及が進み食品の安全がより一層確保されるにはどうすればよいかが課題となっていました。こうした背景を受け農林水産省は、「高度化基準」で「清浄作業区域と他の区域は原則として隔壁で区切られていること」とされていたものを、「隔壁以外の方法により、二次汚染が防止される場合はこの限りでない」と改正し、また、人材の育成が大切であるとし、その取り組みの強化を重点項目とされました。

この高度化基準の改正をもとに、当会では平成22年度から農林水産省が新たに実施することとなった、HACCP手法の導入が遅れている中小規模層の食品製造事業者を中心とする低コスト導入手法の構築事業(平成22年度農林水産省補助事業)を実施し、その成果を本書にまとめることができました。

本報告書は、『低コストで儲かるHACCPの導入事例―HACCPは安全と利益を両立させる―』という分かり易いタイトルで、読みやすい内容になっています。ぜひ皆様に読んでいただき、HACCP手法の全部でなくても良いので、この点は自分の事業所に取り入れられる、というところがあれば取り入れて頂きたいと思います。また、できるだけ多くの事業所が、菓子製品の高度化基準の認定を目指して頂くとともに、儲かる事業所を目指して頂ければと願う次第です。

本事業の実施に当たりましては、下記の検討委員会の諸先生方に多大のお世話になりましたことをお礼申し上げます。

<低コスト導入手法構築検討委員会>
委員長 早川幸男 社団法人菓子・食品新素材技術センター所長
委 員 加藤光夫 株式会社フーズデザイン代表(執筆担当)
 々  田崎龍一 HACCP 認定審査委員
 々  大庭 保     々
 々  近藤之男     々
 々  中村恒美     々
 々  山﨑勝利     々
 々  和井田健二 株式会社食品施設デザイン

平成23年3月
全国菓子工業組合連合会
理事長 岡本楢雄