1.低コスト構築と「儲かる」ポイント
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1.低コスト構築と「儲かる」ポイント
1-1.低コスト構築と儲かる理由
鮮度が良くなり、美味しさが長続きするから、売れるようになる。再発防止活動
低コスト構築 | 儲かる理由 | 具体例 | |
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ゾーニングの隔壁 | 壁でなくても、ビニールカーテンでも十分効果的。衝立やチェーン、ラインでも可能。 | 安全性確保だけでなく、販売先への印象も良くなり、営業力アップにつながる。 | 隔壁にスライドドアだと 100万円かかる所が、ビニールカーテンだと34万円(26~28頁) |
整理整頓 | この活動にハード面のコストは不要 | 作業、清掃も早く出来るようになり、在庫圧縮で金利低下、鮮度もアップ。 | 原材料の整理整頓で、ドリップや変色のクレームが1年後1/10になった(16頁) |
「隅」を無くすレイアウト | レイアウト変更だけで出来る。 | 清掃効率アップ | 壁際が汚れなくなり、清掃が楽になった。清掃コストのダウンに(17頁) |
清掃洗浄 | 泡洗浄の導入に、小型の泡洗浄器なら低コストか借用で費用不要 | 時間短縮と効果アップでコストダウン | 泡洗浄導入で、10人で2時間かかっていたのが、3人で50分で出来るように (16頁) |
鮮度 | 清掃洗浄の徹底で、コストはかからない。 | 鮮度が良くなり、美味しさが長続きするから、売れるようになる。 | 3日間の製品ライフが1週間に(14頁) |
正確な調理 | 温度計と時計だけで出来る | 不良品、ロス、ミス、失敗が減り、稼働率が高くなる。 | 「80℃、プラスマイナス 3℃以内」に連続して製造できるようになった(16頁) |
製造環境のふき取り検査と改善 | ふき取り検査を段階的実施 | 製造環境がきれいになるので、製品の鮮度アップ。 | 最初のふき取り検査は1回 100ヶ所だったが、、数ヶ月後には毎月10ヶ所ですむようになった(17頁) |
製造工程整備 | 新しい施設設備を入れなくても、製造ラインの短縮やレイアウトの合理化を行うだけで、コストダウンになる。 | 作業者の歩く距離を短くすると、一歩で0.6秒分のコストダウン。0.6秒×1往復50歩×5人×年間150日稼働×時間給=!!! | ラインの従事者28名を23名に減、時間あたり800パックだった製造が1200パックの大幅な増産 (14,93頁) |
再発防止活動 | この活動にハード面のコストは不要。 | 失敗、ロス、廃棄の原因を探り、再発を防止していくことで、製造ラインが停まらなくなり、生産効率が上がる。 | 60%の稼働率が、70%に引き揚げられた。差の10%は丸ごと儲け(15頁) |
積極的な活動と設備投資 | 高度化をきっかけに年間総額10%の経費低減を達成(96頁)新工場建設にスタッフが全面的に現場に入って売り上げ急成長に(100頁)時間をかけた活動と顧客満足で「日本でいちばん大切にしたい会社」に(103頁)拡販をきっかけにHACCPを構築し3年で売り上げ約10倍に(105頁) |
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