メリット:品質と安全管理
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でたった半年で回収出来る。これに付随して、無駄に消費していた工場内搬送のフィルムも使わなくなり、製造ラインが大幅に短くなったことによる異物混入の危険の減少も大きなメリット。

メリット:品質と安全管理

生産現場での品質管理が充実し、トップとの相互の安全管理が出来るようになった。

そして「今後具体的な数値が出てくるので、それが現場の認識と自信につながって行くでしょう」と、単なる改善というレベルを超え、企業力のアップにもつながる。

これからの課題:全社員の意識改革へ

歴史(しがらみ)があるので、全社400名の意識改革は一気に出来ない。これが次の課題。

全社員が同じ価値観を共有すること。

平恒工場が外販の主体だが、これから飯塚と福岡(新工場)の2工場に、HACCPチームによって取り組みを進めて行く。

社員それぞれ、自分がかかわったという意義が、これから伸びて行くための要素。

改善前後

 中央通路の改善前
 ←中央通路は工場を増築した時に出来た。ここに原材料と資材が混在して置かれていた
 ←改善後
 高度化対象製造室側に原材料を囲って保管するようにした。反対側は資材の保管場所に。この後中央にセンターラインを引いて、製造原材料と製品の動線を分ける。
 トイレの改善前→
 中央通路の途中にトイレがあった。製造室にトイレがあるわけで、衛生管理上問題があることは分かっていたが、現場に気を使ってどうしたものか悩んでいた。
 改善後→
 高度化をきっかけに、トイレを検査室に替えた。思い切って改善が出来た。現場から不満は出なかった。
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