3-1-2.施設外側の環境と周囲からの汚染対策
- 25 -

直接作業室に伝わるので実施が具体的になる。

チームには、安全な原材料を入れるために、原材料の購買から1名。販売先への連絡やお願いのコミュニケーションが重要なので、営業からも1名。そしてまとめ役は工場長。経営トップがかかわることはもちろんだ。

3-1-2.施設外側の環境と周囲からの汚染対策

1)工場周囲の汚染源を無くす

工場周囲に「汚染源」があると、それが工場内に入ってくる。

汚染源となるゴミ置き場、下水溝、ドブなど、工場周囲が汚れていると、ハエが発生してそれが工場内に入ってくる。周囲を回り、清掃洗浄を実施し、定期的に行うようにして維持する。

虫の発生や集まる原因となる樹木は可能ならば伐採する。植え替えることが可能なら虫の来ないのにする。

虫が好む樹木は、桜類、杉、椿、つつじ、サツキ、クチナシなど。好まない樹木は、桧、ヒバ、楠、カシ、シイ、ジンチョウゲなど。また、ハーブ系には虫は寄って来ない。

2)隙間を塞ぐ

虫はわずかな隙間や穴から侵入してくる。シャッター、入出荷口、人の出入り口、マシンハッチなど、外との接点となる場所に隙間が無いか調べて塞ぐ。

3)野鳥対策

海に近い所はカモメ、陸でもカラスが工場に寄ってくると、その糞が危害の元になる。野鳥の糞はカンピロバクターで食中毒菌の塊だ。

野鳥が寄ってくるのは、餌があるからで、生ゴミや臭いがあるからだ。きれいになっていれば寄らなくなる。また、屋根の縁にピアノ線を5センチぐらいの高さに張ると鳥は縁に停まれなくなる。

ある魚卸売市場では、カモメ対策として、魚の分類場所の周りに隔壁を作って対処している。

3-1-3.施設内の合理的な流れ(製造動線)と配置

(衛生区域分け=ゾーニング)をし、微生物、アレルゲン、人、物の交差(相互接触)汚染の防止

- 25 -