従業員と新入社員について:多くの教育
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これは、意識と機械の両面からで、機械は金属探知器とエックス線検査機を併用している。

従業員と新入社員について:多くの教育

従業員は650名だが、正社員は450名で、職人集団と販売のプロに徹している。

基本的に高正社員率の方針で、新入社員は全道から主として高校卒を50~60名入れている。9割近くが女性。入社後、菓子だけではなく、生産管理、販売管理など、多くの教育を行っている。試験を行い、95点以下は再勉強と再試験を行う。

1年未満でやめるのは1%以下。

新入社員には全部の菓子を段ボールで送って食べてもらい、自社製品を知ってもらう所から始める。

HACCPチーム

HACCPチームは各職場の長から出して、20数名。毎月HACCP委員会を行っている。

技能向上活動

菓子は製造技術が基本で、活性化のため技術講習活動に力を入れている。毎年東京で行われる全国の技術コンテストでトップクラスをとり続けている。

地域、および顧客と一体化した営業活動

帯広40店舗でのスタンプラリー、奥様向けのラッピング教室、工場内店舗の一画「菓子工房」での顧客手作りバースディケーキ教室などの活動を行っている。ケーキ製造教室は有料だが大きなバースディケーキを持って帰れるので顧客満足度最高。これはまた、ここでは体に悪いものは使っていない、ということを消費者に分かってもらえる。これが店のファンになるきっかけにもなっている。

現在は130品目アルファ。東京のような大消費地は単品で商売になるが、帯広のような小消費地では多品種が必要。単価も低価格に徹している。

イベントを常に行い、マスコミの取材を受けるようにしている。

子供達へのアプローチも書籍などを通じて工夫している。

 売り上げの85%は自社店舗。

見学コース

店舗の中から3階に上がって工場の一部を見ることが出来る。

原材料の本場で道産認証

帯広、十勝は、菓子原材料の大産地なので、十勝ブランド造りに力を入れている。チーズ、パン、そして菓子となる。

原材料の80%が十勝産の認証、北海道産認証ラベルを付けた製品もある。

 

会社の思想

創業者が64年前、戦争から引き揚げてくる列車の中で、子供が泣いていたので飴をあげたら泣き止んだ。これを見て菓子は素晴らしいということに気が付き始めた。

「菓子を通じて、家族団欒の場所を提供する」

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