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箱詰直前の照明透視目視検査 | 出荷ゾーンでの外気との遮断 |
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工場外観。左の大きな丸柱のような施設がグラニュー菌を使った嫌気性廃水処理システム |
4-4.時間をかけた活動と顧客満足で「日本でいちばん大切にしたい会社」に:柳月(帯広市)
2010/9/30.田村昇代表取締役、成澤邦雄生産管理室長、七海武雄工場長、数藤和幸副工場長に取材
高度化までのステップ:30年前からの地道な活動から生産効率まで考慮した衛生管理対応ライン
元々30年前から衛生管理の勉強会を毎月1回行って来ており、単に勉強するだけではなく、筆記試験で採点までしている。
教育や活動は札幌の「Q&C」に頼んでいる。
菓子工場は高学歴はあまり居ないが、たまたま雪印乳業の品質の方が来てくれたことも良かった。
95年頃にこれからはHACCPだという予想をしていたが、2002年に今の工場を建設すべく、設計事務所から柱だけの図面をもらって、自分達で内部の設計を始めた。
生産は20部門に分かれていて、多品種少量生産の為、生産効率を良くして組め、ということで、パズルのように考えながら、ラインを自分達で組んで行った。
順番は、元図→機械配置→さらに細かく。
工場全体を一方通行にするため、エレベーターが5台ある。
工場は広大な畑の中にあるが、土地の広さにかかわらず建設面積全部の広さの地下を作った。これは乳製品も含めた原材料の保管用で、温度は年間通して10数度。このおかげで冷蔵庫不要で安定した保管が出来る。
地下水についても膜ろ過システムを入れており、安全で安定した水の供給が出来ている。リスク管理のため10%ほどを水道にしている。
これによって重要なことは、衛生管理だけでなく、生産効率も含めたラインを組んだということ。だから、生産効率まで考慮した衛生管理対応ラインが元々出来ていたことになる。
こういった所からハード面を組んで行って、そのあとソフト面に入って行き、4年かけて組み上げた。
現在千坪の増設を始めている。
認証:HACCPで一番の認証をとる
社長の方針で「とにかくHACCPで一番の認証をとる」方向で準備していた。そして、北海道HACCP の「ステップ8(最高レベル)」を取った。
全菓連では4品目で認証を得ている。
これらの認証については、大きく発表はしていない。理由は、もし何かあったら、という不安があるから。
異物混入の減少
異物混入は昔からするとかなり減ってきている。